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さくら緑地

( さくらりょくち )

 野洲市と湖南市との市境に、南櫻・北桜という地域が現存します。
 両地区の氏神・野蔵神社(南櫻)と若宮神社(北桜)のご祭神は、大山祇神の娘・木花佐久夜比売命(このはなさくやびめ)です。山および地名の(桜)は、この神に由来します。
 山々に囲まれ、野洲川を抱くこの地は、古代からの大小豪族の古墳・遺跡も多く散財しています。そしてこの桜の里には、平安時代から数多くの有名人が訪れ、和歌が何首も残されています。

☆大江匡房(1041~1111)
  三上なる 櫻の山は花ざかり
    散るてふことはありじとぞ思う

☆藤原俊成(1141~1204)
  松が枝に枝さしかわし櫻山
    花も千載に春や匂はむ

☆藤原定家(1162~1241)
  おおかたのまがはぬ雲の薫るらむ
    櫻の山の春のあけぼの

 南櫻は江戸時代、京都の公家・広幡家の領地で、天保の検知役人もここを避けて検地しました。また甲賀地区の一揆勢もこの地を迂回して、三上本陣へ向かったとの記録が残っています。また、報恩寺には、同家が寄進した聖観音菩薩立像(重要文化財)があります。
 現在の櫻山への登山道は、野洲側からはなく、菩提寺側から通じています。近くの大山川の南側に【さくら緑地】があり、公園があります。
桜のシーズンには、三上山だけでなく、櫻山を眺めながらのお花見もおすすめです。

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