須原魚のゆりかご水田協議会(せせらぎの郷)
( せせらぎのさと )
かつて琵琶湖周辺の須原の田んぼは、水路を通じて琵琶湖の固有種のニゴロブナなどの魚がやってきて、産卵・繁殖して琵琶湖に帰っていく生命の循環を担う「生命のゆりかご」のような存在でした。昭和40年頃まで、子供たちはお母さんに「おかずを取ってきて」と言われて田んぼに網を持ち「おかずとり」に行っていました。しかし、利便性を求める時代のなかでほ場整備などで水路と田んぼの連続性が損なわれてしまいました。そこで、もう一度「田んぼに生きものの賑わいを取り戻そう」との強い思いをもった農家が集まり、魚が田んぼに上りやすいように、排水路に魚道つくりを始めました。こうした「魚のゆりかご水田」の取組を初めて10年になります。今では生きもので賑わう田んぼに集まる方々が毎年200名以上。東京など県外からも来られます。取組の輪は農家だけでなく都市住民や大学生などにも広がってきました。是非皆さまも自然に産卵し生育している魚に触れてみませんか、お待ちしております。
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